仙骨骨折

仙骨骨折とは

仙骨ご高齢の方が転倒するなどしてから「お尻が痛い」という場合には、骨盤骨折のうちの1つ、仙骨骨折を疑います。
仙骨とは、脊椎(背骨)の一番下にある、大きな三角形をした骨です。事故などで骨折することもありますが、骨粗鬆症の方は、尻もちをつくなどちょっとした拍子に骨折することがあります。

「そのうち治る」と言われたのに引かないお尻の痛みは要注意

仙骨骨折というと、あまりききなれない骨折かもしれません。しかし、整形外科での頻度は高くなっています。
また、骨折と気づかずに・診断されずに放置してしまうことの多い骨折です。
お尻の痛みが長く続く、「そのうち治る」と言われても痛みが引かない・悪化するという場合には、一度当院にご相談ください。

仙骨骨折の症状・痛み

仙骨骨折の症状・痛み仙骨骨折の主となる症状は、お尻の痛みです。また、痛みが脚に波及することもあります。
痛みの程度はさまざまですが、ひどくなると「動けないくらい痛い」という状況になります。またしばしば、「身の置き場のない痛み」と表現されます。
仕事や家事だけでなく、プライベートの時間や睡眠にも多大な影響を及ぼすことのある骨折です。

仙骨骨折の原因

仙骨骨折の主な原因には、交通事故や転落などの明らかな外傷と、骨粗鬆症が基盤にあり転倒や尻もちなどの軽微な外傷が挙げられます。
また骨粗鬆症を基盤とするケースでは、軽微な外傷さえ「思い当たることがない」というケースが存在します。

仙骨骨折の検査・診断

仙骨骨折の検査・診断X線検査を行い、診断します。腰だけでなく、全身のレントゲン撮影が必要です。
当院では、最新鋭のX線TVシステム「Sonial Vision G4」を導入しています。全身の骨を一枚の画像として撮影できる機能(長尺レントゲン撮影)を搭載しており、また従来よりも放射線量を抑えられます。

治療方法

保存療法

骨粗鬆症が認められる場合には、骨粗鬆症の治療に用いられる薬の投与が有効です。
その他、ブロック注射、コルセットなどの装具療法、また適切な時期からのリハビリも行います。

手術

保存療法で十分な効果が得られない、痛みが続くという場合には、手術を検討します。
当院院長が開発に携わった「腰仙椎後側法固定術」という手術では、側弯症の手術で使用する特殊なスクリューを仙骨に打ち固定することで、痛みなどの症状の改善を図ります。

手術が必要になった場合には、順心神戸病院へと入院していただき、そちらで当院院長が執刀することができます。

後遺症はある?

後遺症はある?仙骨骨折によって神経損傷を合併している場合には、下肢の知覚低下、膀胱直腸障害などが起こることがあります。
これらは今のところ有効な治療法が確立されておらず、後遺症として残る可能性があります。

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